安彦良和氏の漫画ヴイナス戦記が原作のアクションシミュレーション

ヴイナス戦記は、コミックNORAで連載された漫画が原作で、その後映画となりファミコンゲームとしても誕生した。
ヴイナス戦記の作者は漫画家・アニメーターの安彦良和氏で、あの『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザインをはじめ、宇宙戦艦ヤマト、勇者ライディーン、超電磁ロボ コン・バトラーVなどの多くの作品に携わった日本アニメ界屈指のアニメーターだ。
未来世界の戦争を背景に、そこで兵士として生きる少年『ヒロ』の運命を描いた作品だ。

舞台は21世紀の初頭の金星である。灼熱の惑星金星に巨大な氷でできた小惑星が衝突したことにより、金星の環境は激変した。表面温度の低下と、氷の融解による大気と海の生成によって、金星は人類が居住可能な惑星となった。
しかし新たな土地獲得競争が勃発し、金星は軍事力を誇る『イシュタル』と広い国土を有する『アフロディア』の二大自治州による対立構造を生み出した。
バイク好きだった少年ヒロは、軍にスカウトされたことをきっかけにアフロディアの戦闘バイク部隊『HOUND-ハウンド』の一員として戦火の中に身を投じることとなった。

ゲーム開始直後、敵の偵察隊を発見。部隊の司令官であるシムス大佐の命令でこれを殲滅させるのだ。

ゲームはターン交代制のシミュレーションだ。これは戦闘前の部隊一覧。キャラクターによってステータスや移動できるマスの数は異なる。

開拓中の金星はまだまだ荒野が多いようだ。部隊の前線を務めるのはバイク部隊、後方には戦車が控える。

敵キャラと隣接すると戦闘をしかけることができる。
ヴイナス戦記の戦闘は他のシミュレーションゲームと違い、シューティング風のアクションゲームになっている。
前方から向かってくる敵の車や戦闘機を、キャノン砲とミサイルで破壊するのだ。ミサイルは飛行タイプの敵等を撃墜するのに有効だが、弾数に限りがあるため通常ショットのキャノン砲を上手く使う必要がある。

敵の1キャラ(小隊)は、10体のユニットからなる。これらを戦闘中にすべて倒すと、その敵キャラは消滅する。
小隊には色々な編成があり、航空部隊中心のものや陸戦中心のもの、ロボットタイプなどが登場する。敵に合わせた戦い方を探す必要があり、キャラのもともとの強さだけに左右されないところが魅力的なゲームだと言える。

ようやく敵小隊をすべて破壊し、次の任務を待つ。キャラにはレベルがあるため、積極的に育てていこう。
ファミコン時代のシミュレーションは、キャラごとの強さの数値によって勝敗が決まってしまうものが多い。容量の制限があるので仕方がない部分だ。
しかしヴイナス戦記のようにアクションパートによる戦闘であれば、テクニックしだいではステータス以上の戦いができる。シンプルなアクションながら、通常ショットを地上と空中の敵に撃ち分けるなど、コツが必要で面白い。(空中にはウイリーしながら発射する。)
アクションパートにアイデアが光る、今でも十分遊べるシミュレーションゲームだ。










