アメリカ発のリアルヘリシューティングのファミコン移植作

バンゲリングベイ(RAID ON BUNGELING BAY)は、アメリカのブローダーバンド社によって開発されたシューティングゲームを、ファミコン用に移植した作品だ。日本での発売元はハドソン。
かなりクセのある操作性に加え、難易度が高く最初は撃墜されまくるので、評価を二分する作品でもある。個人的にはかなり面白いゲームだと思っている。

シューティングゲームの中でも変わった作りで、一面からなる広大なマップの中を縦横無尽に飛び回る。
操縦する自機は『ヘリコプター』。ヘリの操縦というところがポイントで、あの独特の操作性を生み出しているのだ。
ゲームが始まると、プレイヤーは海に浮かぶ空母からスタートする。

操作は慣れないと難しいが、ヘリコプターであることを考えると納得できるシステムだ。
通常のシューティングのように十字キーで好きな方向に移動するのではなく、上下で前進と後退(減速)、左右で向きを変える。そして自機には『慣性』が働くため、急にカクッと方向転換することはできない。
発射するバルカン砲は、銃砲が前向きについているので当然向いている方向にしか発射できない。一見厄介だが、『敵の周りを旋回するように回り込み、自機の向きを敵に向けて円の内側に向けてバルカンを発射』というような、ヘリ独自の動きができるのがおもしろいところなのだ。

実際の基地に配備されていそうな敵キャラクターたち。右には哨戒艇(船)、左下にはレーダーがある。レーダーは攻撃してこないが、戦闘機などを呼び寄せるので危険だ。いずれもバルカン砲で倒せる。

陸地には戦車が徘徊し、プレイヤーを見つけると機関銃で攻撃してくる。こいつもバルカン砲で倒す。

同じく陸地のいたるところに設置されている高射砲(砲台)。高射砲弾をバンバン撃ってくる。
着陸ポイントには戦闘機の姿がある。着陸時は攻撃してこないが、いざ飛び立つと強力な敵キャラとなる。これらもバルカン砲で1撃だ。

バンゲリングベイのクリアの目的は『工場の破壊』にある。
陸地のどこかに建っている点滅した建物が工場だ。これを破壊するには、『爆弾』を何発も投下しなければならない。爆弾は自機の真下にしか投下できないため、移動しながらだと難しい。
画面下部の表示は、D:自機のダメージ、B:爆弾の残弾数、F:攻撃目標の工場の数、である。

しばらく経つと、強敵:戦闘機が現れる。こいつはプレイヤーのように画面内を猛烈なスピードで飛び回り、ミサイルで攻撃してくる。体当たりによる特攻攻撃などもしてくることがあり、ダメージは大きい。
バルカン砲で1撃で倒せるものの、慣れないとなかなか命中させられない。

ダメージがたまったり、爆弾の弾数がなくなったら空母に戻り着艦しよう。ダメージ・残弾ともに完全回復してくれる。
無敵のように思うこのシステムだが、残念、空母にも耐久があり攻撃にさらされていると撃沈してしまうのだ。画像では回復中に哨戒艇が空母に突貫攻撃をしようとしている。

ステージが進むと敵の攻撃は一層激化してくる。砲台からは高射砲弾だけでなく『追尾ミサイル』を撃ってくるようになる。追尾ミサイルはバルカン砲で落とすことができるが、命中させるのはむずかしい。自機の全速力よりはやや遅いため、振り切るのがよい。
砲台や戦闘機などの敵は、工場が生産している。工場は何発か攻撃すると一時生産をストップするので、これを利用して有利に戦おう。

ステージ2以降は、これまでの敵に加え『戦艦』も出現する。画面の『WARNING』の表示が出現の合図だ。
戦艦は誘導ミサイルで攻撃してくる上、自軍の空母と同一画面に入ると一撃で空母を撃沈させてしまう。
倒すには爆弾を何発も投下しないといけないため、まともに戦わず急いで工場の破壊を優先しよう。
リアルな戦争ゲームはアメリカならでは
ヘリの独特の操作性、マップや敵キャラなどアメリカらしいリアルな戦争兵器ゲームである本作。敵キャラにもモデルとなっている実機があるようだ。
陸地を徘徊する戦車は『M1戦車』、プレイヤーを攻撃する戦闘機は『F-14』、空母への攻撃を行う戦闘機は『F/A-18』、戦艦は『アイオワ級戦艦 ニュージャージー』がモデルになっているということだ。
いかにも戦争ゲームやリアルゲーム好きなアメリカらしい作品で、他のファミコンソフトとはまた違った、おもしろいソフトだ。ラジコンヘリ好きにもおすすめできる作品だ。
追尾ミサイルだけはちょっと鬼だけど・・・。